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【業界の課題】価格転嫁の必要性
価格改定の背景と
業界の課題
平素より当社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。今回は、社会的に敏感なテーマである「価格改定」について、近年業界全体が直面している課題を取り上げてみたいと思います。
原材料・輸送費・人件費の高騰
2025年4月1日より、各社洗剤の価格(一部)が改定されました。もう値上げは何度目になるのでしょうか?この背景には、みなさんご存知の通り、原材料費の高騰、輸送費の増加、そして人件費の上昇等があります。
またクリーニング需要の減少や、人材不足等が追い打ちをかけ、クリーニング業界全体のコスト構造に大きな影響を与えています。
クリーニング代への価格転嫁の必要性
1:『経営の持続可能性』
クリーニング店の皆様が事業を長期的に継続するためには、増加したコストを適切に価格に反映させることが不可欠です。昨今の燃料や資材の高騰により、既に多くの店舗が厳しい経営状況に直面していますが、中でも価格転嫁を実施できていない個人経営店が特に深刻な打撃を受けています。
この状況を放置すれば、地域に根ざした個人店の廃業が加速し、業界の多様性が失われる恐れがあります。適正な価格設定による収益確保は、単なる店舗存続の問題ではなく、地域社会におけるクリーニングサービスの継続的な提供にも関わる重要な課題です。
持続可能な経営基盤の構築こそが、お客様の大切な衣類を責任を持って取り扱い、長期にわたって安心してお預けいただける信頼関係の礎となります。
2:『品質維持のための投資』
高品質なクリーニングサービスを継続的に提供するためには、適切な利益確保が不可欠です。 これは単なる利益追求ではなく、お客様に真にご満足いただけるサービスや品質を維持・向上させるための必要な原資となります。逆に、価格転嫁ができない状況では、原価圧縮に注力せざるを得なくなり、その結果として自ずと品質低下のリスクが高まります。
適正な利益を確保することで、最新の機材への投資や、スタッフの専門技術向上のための研修実施が可能となります。また、高度な技術を要する特殊素材や高級衣料の取り扱いにも対応できる体制を整えることができ、 結果としてお客様へより多様で質の高いサービスを提供することにつながります。
3:『業界全体の健全性』
適切な価格設定は、クリーニング業界全体の健全な発展に不可欠です。過度な価格競争は、一時的な顧客獲得には効果があるものの、長期的には品質低下やサービス縮小を招き、結果としてお客様の信頼を失う恐れがあります。
かつて業界全体が成長期にあった時代には、価格競争も一つの戦略として機能していましたが、現在の厳しい経営環境においては、むしろ業界全体の価値を毀損するリスクが高まっています。
適正価格の実現により、各店舗が安定した経営基盤を構築できれば、技術革新やサービス向上への投資も可能となり、業界全体の質的向上につながります。私たちは、価格競争ではなく価値競争へのシフトが、ホームクリーニング業界の持続可能な未来を切り拓く鍵だと考えています。
4:『価格転嫁の実施方法』
- 段階的な導入:
急激な値上げではなく、段階的に実施することで顧客の理解を得やすくなります。
- 付加価値の提供:
環境に配慮した洗剤の使用や、丁寧な仕上げなど、価値を高めるサービスの導入を検討してください。
- 顧客とのコミュニケーション:
値上げの理由を丁寧に説明し、理解を求めることが重要です
まとめ
今後も引き続き、コスト上昇は避けられない現実です。しかし、これを機に業界全体で価格の適正化を図ることで、より持続可能な事業モデルを構築しなければいけません。
当社も、効率的で高性能な機材の開発・提供を通じて、皆様の経営をサポートしてまいります。
共に、クリーニング業界の明るい未来を築いていきましょう。
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